ホントこれで飲むワインが美味すぎて我ながら超絶お気に入りアイテムなのですが、この週末友人シェフの日暮さんのお店「ダーブルドット」が15周年でして、その記念品として作っていたのでした
その日暮さんがフィレンツェ・ソスタンツァで出会ったワイン用のコップを、日本人にフィットするように試行錯誤しながら開発したのが始まりで、イタリアンのフードイベントに出したりしたのがもう4年前のこと
それから何百個と吹いてきたんだけど、シンプルなのに作ってて今だに全く飽きないのが謎に面白いところ
よく料理人が食材の良さを損なわないで最大限に引き出す、みたいなこと言いますよね
ガラス吹いていても、熔けてる状態のガラスという素材がたまらなく美しくて、どうにかこの良さを留めておきたいといつも思うのです
ガラス吹くようになって25年近く経つけれど、これは昔から変わらない
制作途中で見せるガラスのつややかさ、艶かしさ、とろとろ感、”生”っぽさ…
しかも一刻も同じ状態ではないので、瞬間瞬間の対応を要する”ライブ感”
自分が作るガラスは、そんな“とろけている“素材感を最大限に活かしたいと思っています
料理人が同じレシピ渡されて作っても、その人その人で味わいが違うように(知らんけど)、たとえばミュージシャンが同じ楽譜渡されてプレイしてもその人その人でテイストが違うように(知らんけど)、ガラス吹きも同じ図面渡されて同じもの作ったとしても、やはり作り手の美学みたいなものが仕上がりの違いとして出るものなのだと思います
そしてそれは見た目や佇まいだけでなく、実際ワインを飲んだ時の味わいにも出ます
いちばんの特徴は、飲み口の滑らかさ、唇にあたるガラスのやわらかな感触
ワインがするすると口の中に入っていく感じと言いましょうか
製法の違う工業製品では決して味わえない仕上がりとなっています
カジュアルなワインには、ワイングラスも良いけれどワインコップも良いよネ
周年に集まるワインラヴァーの方々に、この良さが伝わるといいなと思いつつ
(あ、ちなみにワインだけじゃなく実は日本酒も結構イケますですヨ)
(ツノーカ)